筑紫平野から熊本平野にかけて冬になると麦が植えられます.
九州では,「麦踏み」が冬の風物詩の一つです.
と言っても,今日では,印象派の牧歌的な風景や小茂田青樹の日本画のような風景ではなく,麦踏みローラーと言う農機具を耕運機に付けて畑を鎮圧する風景が見られます.
そんな中,一人の老婆が自所の畑を守る姿が見られました.
普段はカートを押しながら歩くのがやっとといった風なのに,麦畑を踏んでさらく(歩くと言う方言)姿には,胸が打たれる思いでした.
昨日はこの老婆の息子さんがローラーをかけて鎮圧していましたが,「少しでも助けに」と歩く姿には本当に感心させられます.
午後の日差しはあるけどまだ寒いこの季節に2時間ほど踏んでさらく老婆には,日本の農業を守り続けてきた人々の魂を感じます.
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