2012年2月23日木曜日

続々とバニラの花芽の便りが

金子植物苑の関連農園から続々とバニラの花芽の便りが届き始めました.

今年は豊作の予感!

これまで紹介していた以外のバニラもようやく花芽が肉眼で確認できるようになったようです.

この分でいくと,5月の中旬はバニラの花盛りといったところでしょうか?

先行している農園からは3月には開花の便りが届きそうだし,・・・・

楽しみがいっぱいです.

関連農園の皆様,どしどし花芽の情報を送ってください.

今年のキュアリングは忙しくなりそうです.

ちなみに今日届いた写真を2枚ほどアップします.

他の関連農園の皆様も参考に,チェックお願いいたします.


上の写真は,節から出芽した芽の先端が割れて花芽がのぞき始めているところです.

詳しくは,金子植物苑のバニラ栽培マニュアルで有効積算温度を見ていただければ,わかりますが

今の栽培環境では,間違いなく5月中旬に咲きはじめます.


これは,まだ,苞葉の先が割れていない花芽ですが,良く見ると中のいくつかの花芽が透けて見えます.

上の写真より3日から4日遅れといったところでしょうか.

この花芽も5月中旬頃から咲き始めるでしょう.

花芽の発達状況は,農園の皆様の参考になるので定期的にアップしてきますので,

ご覧いただければ幸いです.

これまで行っていたそれぞれの農園での調査も,長谷川氏が継続的に行います.

2012年2月15日水曜日

咲きそうで咲かない今年のバニラ

蕾が膨らみ始めたと期待を持たせながらなかなか咲いてくれない今年のバニラ

節電のため,暖房費を15%カットしたのも大きいけど
今年の九州の冬はやはり寒いようですね.

昨年はこれまで温暖化温暖化と言われ続けた中で,久々の寒い冬だったという感じだけど,

今年は去年とも違った寒さです.

データを見ても体感的にもやはり寒い冬です.

11月頃には花芽が急に膨らみ始めたのが,今では牛歩のようにゆっくりと,ゆっくりと,

この調子では開花は昨年並みの3月になりそうです.

ともあれ,皆様に最良のバニラを提供するため,無事に咲いてくれることを祈るだけ.


2012年2月14日火曜日

麦踏み

筑紫平野から熊本平野にかけて冬になると麦が植えられます.

九州では,「麦踏み」が冬の風物詩の一つです.
と言っても,今日では,印象派の牧歌的な風景や小茂田青樹の日本画のような風景ではなく,麦踏みローラーと言う農機具を耕運機に付けて畑を鎮圧する風景が見られます.

そんな中,一人の老婆が自所の畑を守る姿が見られました.

普段はカートを押しながら歩くのがやっとといった風なのに,麦畑を踏んでさらく(歩くと言う方言)姿には,胸が打たれる思いでした.
昨日はこの老婆の息子さんがローラーをかけて鎮圧していましたが,「少しでも助けに」と歩く姿には本当に感心させられます.
午後の日差しはあるけどまだ寒いこの季節に2時間ほど踏んでさらく老婆には,日本の農業を守り続けてきた人々の魂を感じます.