2012年10月26日金曜日

ニューカレドニア訪問記Ⅳ

今日はバニラのお話から少し離れて,リフー島の見どころをひとつ.

と言っても,バニラ農園とバニラフェスティバルの視察に来た私たちは,

そんな観光などする暇はありません.

よって通りすがりの観光スポットですのであしからず.

まずは,エアショの海岸.

とても美しい海岸で,7月から9月にはザトウクジラがやってくるとか・・・・・・

そこで海岸を覗いてみると,クジラよりはるかに大きい客船が1隻.



ははーん.バニラ園の女性が言っていたAustralianの正体はこれか!

艀で運ばれるオーストラリアからの観光客が,静かな村を都会のメインストリートに変えて

いました.

この村にはとても立派な教会や伝統的なカーズ(伝統的な家屋)がたくさんありました.


(カーズは個人のお家なので撮影はことわってから!)

駆け足で通り過ぎた観光スポットの次は,いよいよバニラフェスティバルの紹介です.



2012年10月25日木曜日

ニューカレドニア訪問記Ⅲ

今日はいよいよバニラ園のバニラコーヒーのお話

2番目に訪問した農園はバニラ以外も栽培する観光農園(植物園)


道路沿いに案内標識が立っていました.

中に入ると,人影もなく,誰もいません.


バニラの看板に魅かれてさらに奥に!

とても静かな整備された(下草が丁寧に除草されていて安心して歩けます)

小道をバニラの株を見ながら奥へ奥へと


この農園はバニラ生産を目的としていないので,

様々な樹木にバニラが這わされていました.


バニラを眺めながらさらに奥に進むと

一人の女性が現れ,

「バニラ以外もいろんな植物があるよ見るかい?」

と優しく英語で声をかけてくれました.

私たちは,嬉しそうに植物の名前を言いあてながら案内していただくと

とてもにこやかな顔で喜んでくれました.

「バニラの紅茶かコーヒーはいかが?」

御手製のバニラコーヒー! ましてここはニューカレドニア

となると,あのまぼろし?のリロイ種?!

とばかりに喜んでコーヒーをいただくことにしました.

女性の説明では,沸かしたコーヒーにバニラの鞘を割いていれて

置いておく,2日ぐらい置くととても良い香りになる.

頂いたコーヒーはとても甘い香りがしました.

農園でくつろいでいると,ツアーの観光客が

女性曰く,「あれはAustralian だね」

たくさんの来客をそっちのけで,私たちの相手をして下さいました.

最後に記念写真を!

ノートに記帳し,最後にお礼を述べて園をでました.

「その道を左へ左へ進みなさい.すると出られるよ」

森に迷い込んだ子供を諭す様に見送ってくださいました.

とても不思議なひと時を楽しませていただきました.

明日は,島の名所を紹介します.









2012年10月24日水曜日

ニューカレドニア訪問記Ⅱ

昨日は,ニューカレドニアの「バニラの島」---リフー島に上陸したまでの話をしました.

今日は本題のニューカレドニアのバニラについてお話します.


私たちが最初に訪れたのは,Mucaweng村のUmako Josephさんの農園.

このMucaweng村では1985年ごろからバニラ栽培が始まりました.

しかし,この島にバニラが伝わったのは1860年にさかのぼります.

宣教師のPasteur Mac Farlenによって伝えられました.

リフー島は南半球に位置するので,ちょうど今は,日本の春といったところでしょうか.

(緯度的には日本の石垣島と同じくらいです.石垣島に行かれたことのある方は

ちょうど3月から4月を想像してください)

とても穏やかな気候で過ごしやすい季節です.


リフー島ではちょうどバニラの花が咲き始めたころです.

この日も農園ではいくつかの花が咲いていました.

写真のとおり,どの株も数日前から咲き始めたばかりで,交配したての若い果実をつけいてい

ました.

農園主のUmakoさんはとても優しく,通りすがりの私達を農園に入れてくれました.

そして,丁寧なフランス語でいろいろと説明し,バニラの交配も見せてくださいました.

バニラの出来はと尋ねると,昨年の果実を見せて自慢げな笑みを.



とてもフレッシュな甘い香りを漂わせていました.

日本で見るマダガスカル産のバニラと比べると,とても優しい香りのバニラビーンズに仕上がってい

ます.

島内のバニラはMaison de la vanilleで共同作業によってキュアリングされるほか,農園ごとでキュア

リングされたものも,訪問客に販売されていました.

明日は,このバニラを使って,コーヒーや紅茶を振舞ってくださる農園を紹介します.


2012年10月23日火曜日

ニューカレドニア訪問記Ⅰ

皆さんこんにちは.

2012年10月19日から21日にかけて

ニューカレドニアにて La Fete de la Vanille en drehu (リフー島バニラフェスティバル)が開催されました.

私たちVanille de Kurumeのメンバーもその視察に行ってきましたので数回にわたってその報告をさせていただきます.

まずは,開催地リフー島(現地ではDrehuと呼びます)とそこで生産されるバニラについて


リフー島で生産されているバニラビーンズ

ほとんどがニューカレドニア内で消費されているので,日本ではあまりなじみがありません

その実態は,明日の農園視察で明らかにします.



まずはリフー島へ!

島へは,船か航空機.でも航空機が断然便利

しかし,機材が小さいので島のイベントがあるときは予約するのは早い目に!


チケットには座席が入っていたけど,中は自由席.

日本人は私たちだけでした.ほとんどが現地の人とフランス本国からの訪問者

着席すると,数席座席が空いていたらしく,

航空機のバランスをみて,乗客が移動させられていました.


ヌーメアのローカル空港を飛び立ち20分もするとリフー島の上空へ

いよいよリフー島上陸です.

島内には,Hotelと名のつくものは1件だけ?

空港にはタクシーもありません.

ホテルからの送迎でまずは今日の宿泊地に

成田を出て乗り継ぎ待ちの時間も入れてちょうど22時間の移動でした.


ホテル(Drehu village Hotel)は海岸のバンガロースタイル

とても快適で目の前はとても美しい白砂のビーチでした


いよいよ明日はバニラフェスティバルと農園のバニラへ!


2012年10月11日木曜日

バニラ農園主の楽しみ

バニラ農園の園主は植物好きが多い

前々回も話したように,バニラ農園ではバナナやオリーブを栽培してたりします.

そんなんかに,園主だけの楽しみ用に栽培されている作物もあります.

金子植物苑では,コーヒーの木を大切に育てています.

もともとバニラは熱帯で栽培されているもの.

世界の栽培地域を見ると,コーヒーベルトと呼ばれる地域と合致します.

「だからコーヒーも栽培できる!」という観点から,・・・・

現在は,アラビカ種を育てていますが,

昨年バリ島でであったロブスター種も作ってみたい等とも考えています.



たわわに実ったコーヒーはこれから熟期を迎え,園主だけのコーヒーになります.



2012年10月3日水曜日

いよいよ,今年のバニラの収穫が 沖縄と熊本で始まりました

2012年産のバニラ果実の収穫が始まりました.

今年の品質はと言うと,夏の天候に恵まれ,上々の出来のようです.

沖縄では,大型の台風17号が接近したため,その前に収穫が始まりました.



金子植物苑では,早速受け取ったバニラ果実のキュアリングを始めました.



12月までには甘ーい香りのバニラビーンズができがることでしょう.

当社のバニラビーンズをお使いいただいている皆様,もう少しお待ちください!